国旗の不思議
もうすぐオリンピックがはじまりますね。オリンピックで目に入るのは、やはり国旗ではないでしょうか。
「アンティグア・バーブーダ」「レソト」「ベリーズ」「ブルンジ」「ブルキナファソ」「ソマリランド」「ガボン」……これらの国の名前を、みなさんご存知でしょうか。
我が家では、年長になる娘が保育園で国旗を覚え、ゲームをしたり、国旗を描いたり、国や首都の名前を覚えたり、楽しそうに遊んでいます。そして、「アンティグア・バーブーダ知ってる?」と嬉しそうに話をしてくれるのですが、知らない国の名前があるんだということに気がつきました。
私は、国旗や国名、首都を覚えるのがとても苦手で、嫌な思い出しかないのですが、娘に付き合って国旗カルタで遊んだり、この国、知ってる?といったやりとりで、国旗を目にする機会が増えたと同時に、どんな由来があるのか、など興味を持ったので、調べてみました。
国旗とは、国家を表す旗のことです。戦場で敵と味方を識別するために使われた軍旗が起源となり、軍事的な意味から離れて、国家を象徴するための旗として使われたのは、18世紀以降の近代国家成立後のことだそうです。ヨーロッパの多くは、古い軍旗を元に、19世紀中頃から20世紀初頭までに国旗を制定し、ヨーロッパ以外の国家も19世紀後半に国旗を定めました。日本については、1870年(明治3年)制定の商船規則に「御國旗」として規定され、幕府による「御国総評」を継承して、日本船の目印として採用されました。
国旗を見てみると、太陽、月、星、動物、鳥を描いたもの、三色旗など、似ているものや色が違うだけのものが多く見られます。
日本と似ている国旗が「バングラデシュ」と「パラオ」です。
バングラデシュは、日本と同じ、太陽を表しているそうです。パラオは、太陽ではなく、月を表し、月の位置が真ん中ではなく、ちょっと左にずれています。日本の統治下だった時代があり、親日国であることから、「日本の国旗を真似てくれた」という説もあるようですが、定かではないそうです。
また国旗にピンク色を使用している国はないそうです。一番多く用いられている色は赤。そして、最も多くの色を使っているのは、南アフリカと南スーダンで6色です。
国旗を見て、類似点を探したり、何が描かれているのか、何を表現しているのかを調べたり、色使いに注目してみたり、みなさんも、楽しく国旗を見てみてはいかがでしょうか。