家系図を作ってみよう!!(2012/2/8)石井直路

一昨年から一年間外部の研修に行かせていただきました。
その中で家系図作成という研修がありまして、
自分から5代前までの先祖について家系図を作成いたしました。
とても楽しい研修でしたので皆様にもお勧めしたいと思います。

まず家系図を作成する為には、戸籍謄本・除籍謄本・改正原戸籍を市役所で取得する必要があります。
※市役所で取得するときに、何の為に使用するのかを記入する欄がありますが、
家系図作成と記入すると、個人情報の関係で取得できないことがあるそうです。
その時は、「先祖供養のため」と記入すると良いそうです。

Ⅰ.謄本を取得する順序
1.自分の戸籍謄本を取得する。
2.父、母の戸籍謄本(除籍謄本を含む。以下戸籍謄本と総称する)を取得する。
3.祖父母の戸籍謄本を取得する。
4.曾祖父母の戸籍謄本を取得する。
5.高祖父母の戸籍謄本を取得する。

※戸籍謄本を取得するには先祖の戸籍があった市役所で取得します。
もし、遠方の市役所であれば電話連絡をして戸籍謄本の取得手数料の確認し、
取得の為の申請書類と取得手数料分の郵便小為替を同封し郵送で取得することも可能です。
返信用封筒も忘れずに同封してください。

更に遡って家系図を作成したい方は、古い家系であれば本家の仏壇に過去帳がある場合があります。
過去帳には亡くなった方の名前、死亡日、戒名等が記載されています。
又、過去帳は本家の菩提寺にも保管されており、事前連絡をして手土産を持参して
菩提寺に行き見せてもらうことも可能です。
檀家さん全員の過去帳が保管されているので探すのは大変な作業です。

Ⅱ.家系図の書き方
1.男性は□(四角)、女性は○(丸)で表現します。
2.死亡した方は、男性は■(黒四角)、女性は●(黒丸)
3.人と人を線で結ぶ時の決まりは、婚姻は二重線、その他(親子、兄弟)は線で結びます。
もし、離婚してしまった場合は二重線の上に×(バツ)を書きます。
4.家系図には氏名、戒名、出生日、死亡日、婚姻日(離婚日)、その他情報を記入します。
5.父母、祖父母、親戚等から情報を収集し、どのような人柄の人だったか調べて記入します。

例:■ 曾祖父 石井 ○太郎(69歳)
明治2年○月○日(1869年)出生
昭和14年○月○日(1939年)死亡
明治24年○月○日(1891年)婚姻
昭和5年○月○日(1930)父 ○蔵隠居に因り家督相続
戒名 ○○○○信士
農業を営んでいた。1町(3,000坪)の田んぼを所有していた。

Ⅲ.家系図から学ぶこと
家系図を見てみると同じことが繰り返されていることがあります。
例えば、離婚をしている人がいない家系であったり、又その逆に離婚を繰り返している家系であったり、
長寿の家系であったり、早死にの家系であったり、何か同じことが繰り返されていることが多いそうです。
その繰り返されている事象を、良いことは「徳」と呼び、悪いことは「不徳」と呼びます。
「徳」は引継ぎ、次世代に繋げて行く努力をすることです。
例えば、自分の子供と一緒に先祖の墓参行き、先祖がどのような人だったか伝えていくこと等です。
「不徳」は自分の代で改めるようにすることです。
例えば、離婚を繰り返している家系では、自分の代で離婚しないように努力をすることです。
先祖の離婚の原因を理解することです。

Ⅳ.私が学んだこと
「徳」の部分では、私の家系は、離婚した人が一人もいませんでした。
理由は自分の家系以上に奥さんの家系を大切にしていることが要因のようです。
私の父も母の家系をすごく大切にしています。
私も妻の家系を大切にしていくことが「徳」を引き継いでいくことだと思っています。
「不徳」の部分は、長男・次男が家督を継承していないことです。
長男・次男は早死にをしたり、婚姻していない方がいたことが要因です。
現在の本家の長男も結婚していません。