≪数字の罠には気をつけよう≫ (2010.11.17)
私たちが業務としている税務や会計も勿論ですが「数字」は全ての仕事や日常生活にあふれています。しかしこの「数字」というものは客観的で正確な尺度である反面、心理的な要素から人間の判断を狂わせる非常に不確かな曲者に化ける場合があります。言葉巧みに人を惑わす場合だけでなく「数字」「グラフ」も利用して惑わす事も充満しています。
冷静に数字の尺度や切り口を見て、全体像を見る必要があります。
「数字」はかなりの例示があると思います。「ポイント還元での割引→お得感」の演出。「確率」を巧みに使った射幸心を煽る演出等々ありますが、一番身近なところでCMや商品ラベルの謳い文句に「○○成分を・・・配合」としたモノ(主に健康食品です)があります。○○は思いつくだけでも、ビタミン、ポリフェノール、タウリン、コラーゲン、セサミン、ウコン、コエンザイムQ10・・・沢山ありますね。これが㎎表示ばかり。数字が大きく感じてしまいます。代表例がタウリン(有名ですね)1000㎎=1g、1gと言われるより1000mgのほうが断然大きく感じます。他社製品と大して変わらない量なんですけど・・・つい買っちゃう。厚生労働省等で食品の表示基準等を定めている(100g中に「㎎」配合という基準)からでしょうがとにかく多く配合されている気がします。人間の心理を突いた、惑わし?・・・これなら許されますかね。
ポイント還元や確率なんかは大きなお金を損しても惑わされている事に気づかないケースもあります。これは、またの機会で触れたいと思います。
(次回予告:経営企画室 梅垣賢司による「ちょっとした工夫」)